恋した相手は顧客の花婿『ウェディング・プランナー』

　マシュー・マコノヒーとジェニファー・ロペスが出演した2001年のラブコメ『ウェディング・プランナー』。プロのウェディング・プランナーが、顧客の花婿に恋をしてしまうという物語で、複雑な恋愛関係を描いています。Rotten Tomatoesの評価はイマイチなものの、この作品はラブコメの黄金期を彩り、今なお二人の代表作の一つとなっています。

　敏腕ウェディング・プランナーのメアリーは、完璧な結婚式を数多くプロデュースしてきた女性。キャリアの上では会社の共同経営者を目指し充実していますが、恋愛面では父親からお見合いを勧められるなど、少々うまくいっていない様子。そんな中、彼女は街で偶然出会った医師のスティーブに一目惚れし、運命を感じてしまいます。しかし、実はスティーブが自分の大切なクライアントの花婿であることが発覚し......。

　この設定を聞くと、波乱の展開が待っているように思えますが、作品のトーンはあくまで爽やか。スティーブとメアリーは、お互いの気持ちや価値観に触れ、ぶつかりながらも心が通じていきます。最初は自分に素直になれなかった二人が、少しずつ本当の幸せを探す姿には、観ているこちらも思わず応援したくなります。
　ちなみに、この作品が公開から20年が経った頃、ジェニファー・ロペスとマシュー・マコノヒーがインスタグラムライブで再び本作について語り合いました。ジェニファーは「当時、キャリアをスタートさせたばかりで、魔法のような時間だった」と懐かしみ、マシューも当時の撮影が楽しい思い出だったと語っています。ラブコメの数が減少傾向にある今こそ、当時のときめきと軽やかな恋愛に触れられる『ウェディング・プランナー』をぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。

（文／トキエス）