もやもやレビュー

豪華俳優陣が「結婚」について教えてくれる『アバウト・ライフ 幸せの選択肢』

アバウト・ライフ 幸せの選択肢
『アバウト・ライフ 幸せの選択肢』
ダイアン・キートン,リチャード・ギア,スーザン・サランドン,エマ・ロバーツ,ルーク・ブレイシー,マイケル・ジェイコブス,マイケル・ジェイコブス
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 エマ・ロバーツとルーク・ブレイシーが、Netflix映画『ホリデーオンリー:とりあえずボッチ回避法?』につづきカップル役として共演する『アバウト・ライフ 幸せの選択肢』。2人の親役にはなんとダイアン・キートン、リチャード・ギア、スーザン・サランドロン、ウィリアム・ H・メイシーと豪華すぎる俳優陣が集結。結婚に悩むカップルの親がW不倫していた!という驚きの設定の中で、結婚=幸せという考えを持っていて本当にいいのか...?という「結婚」について新しい視点をくれる一本でした。

 交際順調のミシェルとアレンは、親友の結婚式に出席。ミシェルは花嫁からブーケトスで花束を受け取り、アレンと永遠の愛を誓うことを夢見ていました。しかしブーケトスの時にアレンがプレッシャーから花束をキャッチして阻止。ブーケトスを台無しにされたミシェルは、アレンに対し、結婚か破局か究極の選択を迫ります。そうして実家に帰ったミシェル。翌日、アレンとアレンの両親を実家に招いて、結婚についての話し合いをすることになります。しかし、お互いの両親はすでに顔見知り。なんと両家ともにお互いの配偶者と不倫していたのです。

 長年、パートナーと一緒にいることで、「冒険心」がなくなってしまったり、突然冷めてしまったりと、結婚生活は、ディズニー映画のように「末長く幸せに」いられることが難しいもの。でも、ミシェルのように「結婚=永遠の幸せ」と思う女性も少なくないでしょう。一方でアレンは、既婚者が減っているこの世の中で現実的な考えを持っています。そんな男女がぶつかり、さらには「真実の愛」とは真逆の「不倫」をしてしまっている両親の駆け引きも混ざり合うことで、本当の幸せとはいったいなんなのか、ということを教えてくれます。結婚を夢見る女性や、パートナーとの冷え切った関係に悩む人など、多くの人の心に響く一本になっています。

(文/トキエス)

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