かつて美女だった老婆の大暴走。『X エックス』
- 『X エックス(字幕版)』
- ミア・ゴス,ジェナ・オルテガ,ブリタニー・スノウ,スコット・メスカディ,マーティン・ヘンダーソン,オーウェン・キャンベル,スティーヴン・ユーア,タイ・ウェスト,タイ・ウェスト
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『サクラメント 死の楽園』などで知られるタイ・ウェストが監督&脚本を手がけたホラー映画『X エックス』。公開当時、「史上最高齢の夫婦の殺人鬼が登場する」と話題となった本作は、前日譚となる『Pearl パール』が7月7日より公開中。 さらに、3作目の『MaXXXine(マキシーン)』も米公開予定とあって、ますます期待が高まっています。
物語の舞台は、1979年。トップスターを目指すマキシーンと、恋人でマネージャーのウェイン、セクシー女優のボビー・リンと俳優ジャクソン、そして学生映画監督のRJと恋人で録音担当のロレイン、この6人がポルノ映画を撮影するために、ある農場を訪れます。その農場を所有している老人のハワードは、銃を片手に不気味な雰囲気を醸し出し、さらには母屋の窓ガラスからはパジャマ姿の老婆がこちらを覗いていました。一行は早速ポルノ映画を撮影し始めますが、マキシーンは老婆に母屋に招き入れられ......。
マキシーンは老婆に「かつて私は美女だった」「ダンサーだった」という話をされ、さらには体を触られることで、とても不快な思いをするシーンがあります。そんな老婆が、夜になると不気味な殺人鬼へと変貌。この物語はたった24時間で起こった悲劇をジェットコースターのように描いた作品。スラッシャー作品が好きな方、ブラックユーモアが好きな方などにはどっぷりハマれる内容になっているのかも。この老婆の名前が「パール」なのですが、前日譚の映画『Pearl パール』はまさにこの老婆が若かった頃のお話。続けて鑑賞することで、新たな発見があるはず。ちなみに老婆を演じているのは、マキシーン役のミア・ゴス。1人2役を演じる彼女の渾身の演技にもご注目あれ。
(文/トキエス)