もやもやレビュー

賛否両論を巻き起こし、出演者が弁護する事態に。『ハプニング』

ハプニング [Blu-ray]
『ハプニング [Blu-ray]』
マーク・ウォールバーグ,ズーイー・デシャネル,ジョン・レグイザモ,アシュリン・サンチェス,M・ナイト・シャマラン,M・ナイト・シャマラン,マーク・ウォールバーグ
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 『シックス・センス』など、どんでん返しが得意な監督、M・ナイト・シャマラン。つい最近も『ノック 終末の訪問者』が公開されるなど活躍し続けています。そんな彼の過去作品で、あまりにも酷評され、出演者が弁護した作品がありました。タイトルは『ハプニング』。どうして酷評が集まってしまったのでしょうか......。

 舞台は、人が次々と自殺してしまうという謎の現象が発生したニューヨーク。マーク・ウォールバーグが演じる高校の科学教師のエリオットはこの恐ろしい現象から逃れるため、ニューヨークからペンシルベニア州へと移動します。エリオットは多くの人が逃げまとう中で、妻のジェス、友人の娘を連れてなんとか生き延びようとこの事件の真相に迫ろうとします。

 本作では人が次から次へとビルの屋上から飛び降りたり、動物園で自分から虎に食べられに行ったりと、異常なシーンが多く含まれています。公開当初、「脚本がひどく演出も粗雑だ」という声や、「ストーリーの信憑性が低い」などの声があり、酷評を受けた本作。しかしIndieWireの記事によると、本作でエリオットの妻を演じたゾーイ・デシャネルは「批判があったとはいえ、彼(シャマラン監督)は、私にとって才能豊かな映画監督です。彼がこの映画を作ったとき、私はスリラー映画としてこの作品をとても楽しみました」と弁護。さらにシャマラン監督について「彼は映画制作において信念を持っている」とコメントしていました。

 私個人としても、酷評があったとはいえ、ストーリーがシンプルだからこそ楽しめた部分もあったし、シャマラン監督ならではの衝撃的な映像には恐怖も感じました。トラウマになるかもしれないので鑑賞する際は注意が必要です。

(文/トキエス)

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