ポップスターと数学教師の恋を描く『マリー・ミー』

　昨年、俳優のベン・アフレックと十数年ぶりに復縁を果たし、見事ゴールインしたジェニファー・ロペス。そんな彼女が製作・主演を務めたハッピーになれるラブストーリー『マリー・ミー』を今回はご紹介。本作が米公開された当初は、ベンとジェニファーの復縁がちょうど話題になっていた頃で、レッドカーペットでウェディングドレスにも見えるようなミニドレスでベンとツーショットを披露したことで話題になりました。タイトルにもあるように、「結婚」がテーマになっています。

　ジェニファーが演じるのは、世界的歌姫のキャット。彼女は、新進気鋭のスター、バスティアンと交際しており、ステージ上で結婚式を挙げようとしていました。しかし、ステージに上がる直前に、バスティアンの浮気を知ってしまったキャットは、なんと客席にいた数学教師のチャーリーに対し、ステージ上から突然プロポーズ！ 失意の中での驚きの行動で、その後ファンやマスコミは大混乱。平凡な日々を送っていたチャーリーの日常は一変してしまいます。

　「そんなまさか！」と思ってしまうのと同時に、ポップスターに憧れを持ってコンサートに行ったことがある人にとっては夢のまた夢な展開の本作。ハリウッド女優と本屋の店主の恋を描いた『ノッティングヒルの恋人』のようで、さらに、SNSが浮気発覚のきっかけになるという近年ならではの「恋のトラブル」も盛り込んだ一本。ちなみに本作で、バスティアン役を演じたのは、コロンビア出身のレゲトン歌手マルーマ。本作で映画デビューを果たした彼と、ジェニファー・ロペスの圧巻のライブパフォーマンスにも注目です。

（文／トキエス）