『ブレックファスト・クラブ』が映画界に与えた影響がデカすぎる
- 『ブレックファスト・クラブ (字幕版)』
- モリー・リングウォルド,エミリオ・エステヴェス,アンソニー・マイケル・ホール,ジャド・ネルソン,アリー・シーディ,ジョン・カペロス,ジョン・ヒューズ,ジョン・ヒューズ,ネッド・ターネン,ジョン・ヒューズ
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1985年の青春映画『ブレックファスト・クラブ』。長年愛され続けている名作としても知られていますが、そんな本作についてじっくり調べてみると、なんと映画界に与えた影響がとんでもないものでした。
舞台はイリノイ州のシャーマー・ハイスクール。土曜日なのにもかかわらず、5人の生徒が学校に登校ししてきます。お嬢様のクレア、スポーツマンのアンドリュー、優秀なブライアン、風変わりなアリソン、そして不良のジョン。日頃まったく接点のない5人が集まり、約9時間、図書室にこもりエッセイを書くことを命じられます。長時間ともに過ごすことで、彼らがなぜこの懲罰登校をさせられたのかが判明していき......。
筆者は現在、カナダの大学に通っているのですが、映画の講義で本作が紹介されました。本作が公開された1980年代は「ティーンエイジ・ムービー」という若者向けの映画の黄金期。そんな中、本作の監督を務めたジョン・ヒューズは、10代のリアルなアイデンティティや経験を映し出したとして評価を得ました。また彼は、これまでの映画では注目されないような"サブキャラ"的登場人物にも焦点を当てました。多くの若者が、理解され、意見を聞いてもらえるよう、この映画を通して当時の多くの若者を手助けしたとも言われています。
それぞれ異なるタイプの5人ですが、「どうにか自分達のソーシャルライフに溶け込もうと必死になる」という共通点も持っています。そんな彼らがぶつかりあい、仲間となっていく姿は、今見てもすごく感激です。最後に出来上がったエッセイの内容にも注目。
(文/トキエス)