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アンバー・ハード主演のホラー『ザ・ウォード/監禁病棟』

ザ・ウォード 監禁病棟 [DVD]
『ザ・ウォード 監禁病棟 [DVD]』
アンバー・ハード,メイミー・ガマー,ダニエル・パナベイカー,リンジー・フォンセカ,ローラ=リー,ジャレッド・ハリス,ジョン・カーペンター
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 『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどで知られる俳優ジョニー・デップと法廷バトルをここ数年繰り広げていることでも話題の女優、アンバー・ハード。彼女は『アクアマン』シリーズでメラという人気キャラを演じていますが、『アクアマン』続編では、法廷論争により出演シーンが全カットされるのでは?という報道がいくつもなされています。そんな彼女ですが、実はホラージャンルにも数々出演している女優さんでもあります。そんな彼女が主演を務めたホラー『ザ・ウォード/監禁病棟』を今回はご紹介。

 放心状態で、ある家を放火した若い女性クリスティン(アンバー・ハード)。彼女は精神病院に入院することになり、そこで「the ward」と呼ばれる特別な区間へと入れられます。クリスティンはそこで、精神的問題を抱えた4人の女性に出会います。自分だけは"まとも"だと思っていたクリスティンですが、医者との面会で、記憶喪失になっていることが明らかに。さらにクリスティンは幽霊の幻影のようなものが見えるようになります。そんな中、患者の女性たちが1人、また1人と姿を消していく。病院の職員は何も言わず、残された女性たちも「退院しただけだ」と話します。クリスティンは調査を決意し、その病院からの脱出を試みます。

 本作は、1960年代が舞台。撮影方法はかなりシンプルで、映像のトリックなどには頼らず、大袈裟なグロさも含まれていないのに、それなりに恐怖感を味わえます。幽霊的存在の現れ方が「残念」なホラーと「素敵」なホラーがありますが、本作は後者でした。また最後のどんでん返しも衝撃的です。

(文/トキエス)

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