チェコ警察も動いた衝撃ドキュメンタリー『SNS-少女たちの10日間-』
- 『SNS-少女たちの10日間-(字幕版)』
- テレザ・チェジュカー,アネジュカ・ピタルトヴァー,サビナ・ドロウハー,バーラ・ハルポヴァー,ヴィート・クルサーク
- >> Amazon.co.jp
2020年のチェコ映画『SNS-少女たちの10日間-』。本作は、3人の女優が"12歳の少女"のフリをしてSNSに顔出しでプロフィールを作り、接触してきた男たちとのやりとりを包み隠さずに記録したドキュメンタリーです。会話しながら股間を触り始めたり、股間の写真を送りつけたり、裸の写真を要求したり......その事実はかなりショッキングなものでした。
チェコのドキュメンタリー監督は、子どもの服装をしてもらった複数の女優にオーディションを決行。そこから幼い顔立ちの3人の女優が選ばれ、巨大なスタジオに3つの子供部屋をつくり、10日間SNSで連絡が来た人々とやりとりをするという実験を開始しました。アカウントを開設するや否や、続々とメッセージが......。中年男性や高齢の男性、中には撮影スタッフの顔見知りの男性も。少女にとってはトラウマになるような行動を淡々と行っていく男性たちの姿に、スタッフや監督たちも空いた口が塞がらず......さらに衝撃的な展開へ。
股間の写真が続々と届き、更には児童ポルノや犬と女性の性行為の動画を送りつけてくる"異常者"も。そんな彼らとやりとりをしているのはもちろん成人の女性ですが、ストレスで涙を流す場面もあり「私が12歳だったら飛び降りてる」というくらい、精神的ダメージが彼女たちを襲います。さらにやりとりをした数名の男性とカフェで会うところも記録。性的搾取を記録したこの作品は犯罪の証拠として、チェコ警察にも提出されました。
そんな本作、少女のことをなんとも思っていない男性たちの中に1人だけ、女優を泣かせるほど「他人に裸を見せるのは良くない」と注意喚起をする若い男性も登場します。彼の言葉もとても深かったので、ぜひそこもチェックしてみてください。
(文/トキエス)