斬新な発想に惹き込まれる『マリグナント 狂暴な悪夢』
- 『マリグナント 狂暴な悪夢 ブルーレイ&DVDセット (2枚組) [Blu-ray]』
- アナベル・ウォーリス,マディー・ハッソン,ジョージ・ヤング,ミコール・ブリアナ・ホワイト,ジェームズ・ワン
- ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- >> Amazon.co.jp
- >> HMV&BOOKS
『死霊館』や『ソウ』シリーズなどで知られ、最近は『アクアマン』続編など超大作も手がけるジェームズ・ワン監督が、5年ぶりに撮った本格的なホラー映画『マリグナント 狂暴な悪夢』(2021年)。ワン監督らしい、斬新な発想が詰め込まれたホラー作品でした。
主人公は妊婦のマディソン。彼はDV夫と口論になり、頭を壁に思い切り打ちつけられてしまいます。そんな日の夜、何者かが2人の家に侵入し、夫を惨殺。マディソンも意識を失います。病院で目覚めたマディソンが聞かされたのは、夫とお腹の中の赤ちゃんが亡くなってしまったということ。妹のサポートもある中、悲しみに暮れながらも生活を取り戻そうとした矢先、マディソンは目の前で殺人鬼が人を殺めるという悪夢を見るように。その悪夢はとてつもなくリアルで、やがて彼女はそれが実際に起きた事件であることを知ります。
警察と協力しながらも、夢で見てきた事件解明を試みるマディソンたち。その一方で、次第にマディソンの過去が明らかになっていきます。被害者の共通点、謎の殺人鬼、全てのピースが揃った時に、「こんなの誰が予想できるの!?」という展開が広がっていきます。さすがは数々のホラー映画を生み出してきたワン監督作品というだけあって、衝撃度がものすごく強い。ありきたりな展開のホラーに飽き飽きしている方におすすめしたい一本です。
(文/トキエス)