もやもやレビュー

ホラーとBLと。『さんかく窓の外側は夜』

さんかく窓の外側は夜
『さんかく窓の外側は夜』
岡田将生,志尊淳,平手友梨奈,滝藤賢一,マキタスポーツ,新納慎也,桜井ユキ,和久井映見,筒井道隆,相沢友子,森ガキ侑大
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 ヤマシタトモコ原作の同名人気ホラーコミックを映画化した『さんかく窓の外側は夜』。ホラーっぽくないジャケットに惹かれ、鑑賞してみました。ジャケットの印象通り、とんでもなく怖い映像があるというワケではなく、どちらかというと怖さよりも主演俳優2人のBL具合がちょくちょく気になった一本でした。

 書店で働く三角(志尊淳)は、幼い頃から霊が見えてしまう体質。大人になっても、霊を目の前にすると恐怖心が彼を襲います。そんな中、除霊師の冷川(岡田将生)と出会い、彼から「僕といれば怖くなくなる」と言われたことで冷川の助手として働くことに。霊がはっきりと見える三角と、霊を除霊できる冷川。2人はある刑事から1年前に起きた連続殺人事件の調査を依頼され、やがてその事件の遺体に呪いがかけられていたことを知ります。

 メガネを外すと霊が見える三角の後ろに冷川が立ち、三角の胸に手を当てることで視覚を共有することができる。そんな2人、やたらと接近するシーンが多く、どちらも美青年であることから、「ここはBLポイントなのか?」と、BLについてそこまで知らない筆者でも気になるポイントが満載でした。そのほかにも冷川が「君は運命だ」など、女子でも言われたらキュン死するようなセリフを淡々と放つシーンもあり。ホラーやミステリー映画というジャンル分けがされているようでしたが、怖さはほとんど皆無だったような気がします。死体が出てくるシーンがあるので、グロが苦手な人は要注意。また北川景子がほんのちょい役で出ていたのもサプライズでした。

(文/トキエス)

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