家族の愛のもと、いざ大冒険へ『ワンダー 君は太陽』
- 『ワンダー 君は太陽 [DVD]』
- ジュリア・ロバーツ,ジェイコブ・トレンブレイ,オーウェン・ウィルソン,マンディ・パティンキン,ダヴィード・ディグス,スティーヴン・チョボスキー
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『ルーム』で一躍有名となった天才子役ジェイコブ・トレンブレイが主演を務めた感動映画『ワンダー 君は太陽』。生まれつきの障がいにより、人とは違う顔をもつ少年オギーが、小学5年生で初めて学校に通う。そんな大冒険を家族の愛と共に描いた本作、いくら涙を堪えても流れてくる一本でした。
人とは違う顔を持つ少年オギーは、宇宙飛行士になるのが夢で、『スター・ウォーズ』が大好き。スポーツは(ビデオゲームの中だけど)得意で、なんら"普通のこども"とかわりない少年。そんな彼は、5年生で初めて小学校に通うことに。二度見されることもありながら、なんとか学校へと通うオギーでしたが、なかなか友達ができずいじめられます。そんな中、クラスメイトのジャックへ、サイエンスのテストの回答を見せたことがきっかけで仲良しに。オギーの行動により少しずつ、子どもたちの行動にも変化が現れていきます。
子どもたちの反応というものは大人よりも素直で残酷。もちろんオギーの顔もまじまじと見つめ、まるでお化けを見たかのような反応を示します。そんな怖すぎる場所に家族に支えられながら通い始めるオギー。ここで描かれている家族の愛が感動もの。ジュリア・ロバーツ演じる母はオギーに尽くし、自分の夢を諦めた過去があり、オーウェン・ウィルソン演じる父はユニークなジョークを交えながらも家族に明るさをもたらす。イザベラ・ビドビッチ演じる姉は、"一番手がかからないこども"として、オギーを優先する家族に寂しさを感じながらもオギーの親友でいようとする。誰が見ても、この家族の一員になりたいと思うようなザ・理想の家族。そんな家族も、人生の素晴らしさや、人に対する優しさの重要性を観客に教えてくれます。ある意味、『スターウォーズ』よりも壮大な冒険が小学校で繰り広げられているかのような本作。鑑賞後、きっと鑑賞前よりも優しい自分になっていることに気づくはず。
(文/トキエス)