女性の"性の欲望"を描く『イン・ザ・カット』
- 『イン ザ カット [Blu-ray]』
- メグ・ライアン,マーク・ラファロ,ケビン・ベーコン,ジェニファー・ジェイソン・リー,ジェーン・カンピオン
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ニコール・キッドマン製作の映画『イン・ザ・カット』。本作で主演を務めたメグ・ライアンは、ロマンティック・コメディ映画の常連として知られていますが、本作ではなんとヌードを披露し、彼女のイメージが劇的に変わった一本でもあります。
ニューヨークで国語の大学講師を務めるフラニー(メグ・ライアン)は、バーのトイレである男性が女性と性行為をしているところを目撃してしまいます。その男性の顔は見えなかったものの、手首の印象的なタトゥーをフラニーは覚えていました。その後、フラニーの家の近くで猟奇的殺人事件が発生。被害者は女性で、遺体はバラバラにされていたのです。事件を担当する刑事のマロイ(マーク・ラファロ)がフラニーのもとに聞き込み調査に訪れたのですが、彼女はマロイの手首にバーで目撃した男性と同じタトゥーがあることに気づきます。その後、フラニーはマロイと体の関係を持ち始めますが、同様の殺人事件が続いたことで「もしかするとマロイが猟奇的殺人事件の犯人では?」という疑念を持ち始めます。
フラニーは、他人に心を開かない性格。そんな彼女が、危険な雰囲気の漂うマロイにどんどん惹かれ、深い関係を求めていく。「マロイが犯人なのでは?」という疑念でさえ、彼に惹かれていくポイントに。サスペンス要素も満載で、結末も衝撃的。ちなみに、当初フラニーはニコール・キッドマンが演じる予定だったそうですが、当時彼女はトム・クルーズとの離婚の最中で、フラニー役は精神的に疲弊してしまうと考えたそう。そんなフラニー役を見事演じ切ったメグ・ライアンの演技に圧倒されること間違いなし。
(文/トキエス)