もやもやレビュー

家族の絆を描く、姉妹の開業物語『サンシャイン・クリーニング』

サンシャイン・クリーニング(字幕版)
『サンシャイン・クリーニング(字幕版)』
エイミー・アダムス,エミリー・ブラント,クリスティン・ジェフズ,ヘザー・パーソンズ,ピーター・サラフ,マーク・ターツルトーブ,ジェブ・ブロディ,グレン・ウィリアムソン
商品を購入する
>> Amazon.co.jp

第79回アカデミー賞脚本賞と助演男優賞を受賞した『リトル・ミス・サンシャイン』(06年)はすばらしい映画で私も大好きなのだが、同チームが再度、家族の絆を描くために挑んだ『サンシャイン・クリーニング』を皆さんはご覧になっているだろうか。

本作の主人公は、エイミー・アダムス演ずるローズ。ハイスクール時代は花形チアガール、今は30代半ばで一人息子を育てるシングルマザー。一見堅実、と見えながら、実は元カレと不倫中。妹のノラ(演ずるはエミリー・ブラント。二人は雰囲気そっくりでナイスキャスティング。)はレストランで働くけど、失敗ばかりでクビを宣告される始末、というか、基本的にどんな仕事をやってもダメ。実家で父親のジョーと同居しているダメっぷり。そのジョーも、変な商いに手を出そうとしているし、そのうえ、ローズの息子オスカーも何でも舐める変なクセで、小学校を退学させられる羽目に...。

家族全体がカオス状態の中、ローズが元カレから聞いたのが「事件現場を掃除するクリーナーという仕事なら稼げる」ということ。そこで全く素人のローズがノラと「サンシャイン・クリーニング」を開業するのだが、当然とてつもなく特殊で大変。そりゃそうだろ、とでも突っ込みたくもなる。案の定とんでもない失敗もするが、最終的には家族の絆を深めることとなる。決して確実な未来を保証されるわけではないのだが、つづく道を見つけるのだ。爽やかに励まされる一本。

(文/峰典子)

« 前の記事「もやもやレビュー」記事一覧次の記事 »

BOOKSTAND

BOOK STANDプレミアム