もやもやレビュー

想像力に満ちた、いまだかつてない恋物語 『パーティーで女の子に話しかけるには』

パーティで女の子に話しかけるには(字幕版)
『パーティで女の子に話しかけるには(字幕版)』
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舞台は1977年イギリス。エリザベス2世の戴冠25周年記念式典が行われ、セックス・ピストルズが国歌と同題の『ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン』を発表。パンクロックが最高潮を迎えていた瞬間に繰り広げられる、最高に奇天烈でパンクスなラブストーリーである。

パンク好きで内気な少年エンは、偶然もぐりこんだパーティで、美少女ザン(エル・ファニングがどどどハマり)と出会う。たちまち恋におちるふたりなのだが、なんと彼女は遠い惑星から来ていたのだった。いやいや、そんな訳ないだろ、カルト教団ではないのか。だったら、彼女を助けないと! 48時間後には帰らなければならないザンとエンは、危険で大胆な行動に出る......。

胸がぎゅっとなる瞬間。口をぽかんと開けてしまう描写。イライラと気持ちを搔きむしるような感覚。様々な演出が入り乱れるので、困惑してしまうかもしれない。そう深く考えず、流れに身を任せてほしい。壊れやすいものをパッチワークしたような、穴だらけでいびつなラブストーリーに、いつしか熱いものがこみ上げ、あれ?私なんかグッときてる。ということに気付く。サントラがすごくいいから、本編と合わせてそちらも推したい。

(文/峰典子)

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