もやもやレビュー

家族と仲間と動物園『幸せへのキセキ』

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イギリス南西部の片田舎に、ダートムーア野生動物公園という動物園がある。廃園寸前だったこの場所を、全財産をつぎ込んで買い取ったのが、コラムニストだったベンジャミン・ミー。『幸せへのキセキ』は、ベンジャミンの動物園再生プロジェクトを元に描いた、アットホームなドラマである。

監督は『あの頃ペニー・レインと』でアカデミー賞に輝いたキャメロン・クロウ。脚本は『プラダを着た悪魔』を手掛けたA・B・マッケンナ。主演にマット・デイモン、飼育員のリーダー役にスカーレット・ヨハンソン、学校に行かず園で過ごす少女にエル・ファニングという豪華キャスティング。もちろん、トラやクマ、サルといった動物たちからも目が離せない。

半年間前に妻を亡くしたベンジャミン。残された反抗期の息子と幼い娘。崖っぷちに立たされている彼は、新しい暮らしを始めることを決意し、家を買う。しかし、なんとその物件は閉鎖中の動物園付き! 家族の反対に遭いながらも、ちょっぴり風変わりな飼育員たちと障害を乗り越えていく。父親として、園長として、徐々にいい表情になっていくマット・ディモンの演技が素晴らしい。そして、シガー・ロスのヨンシーが手がける音楽が彩りを添えている。こんな動物園があったら通いたいと思いながら見ていたが、実際ダートムーア野生動物公園は、年間約20万人が訪れる園になったという。

(文/峰典子)

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