もやもやレビュー

タイトルから騙す気満々な詐欺的作品『インデペンデンス・デイ2 2014』

インデペンデンス・デイ2014 [DVD]
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 最初、本作のタイトルを見た瞬間「あ、『インデペンデンス・デイ』ってリメイクされたのか。その割にはキャストや監督を知らないなぁ」と思い選んで視聴したら、縁もゆかりもなさそうな酷い出来。安定の低予算映画だった。CGはショボい、脚本はデタラメ、カメラワークって何のことだい?と言わんばかりのゴミ品質。90分もこんなものを観続けるのは単なるセルフ拷問でしかない。

 あらすじは、米国の独立記念日にUFOが襲来し、米軍壊滅、ホワイトハウスは炎上。事故に巻き込まれた大統領が田舎のスーパーハッカ―高校生らと宇宙人を撃退するというもの。UFОには特定の音波がダメージを与えるということを突き止め、最終的には音波と核ミサイルで撃退。母艦が爆発する様を人々が独立記念日を祝う花火のようだと歓声を挙げるが、続々とUFОが地球へ向けて進軍してくる――。
 リアリティを出そうとした場面がなかった訳ではない。ただ、専門家の論文を適当にコピー&ペーストしたかのような難解な用語が解説なしに飛び交い、視聴者を置き去りにする。よく分からないものを、よく分からない説明でゴリ押しするのだから、娯楽要素さえ薄めてしまう。頭を空っぽにして視聴できるSF大作が、いかに高い技術で作られているのかを再確認する。

 大予算でも荒唐無稽なストーリーなど山ほどあるが、リアリティを加えて観客を引き込むのが監督や役者の腕なのだろうとよく分かる。当然、本作ではそんなものが皆無。これを商業化したプロデューサーの営業能力にだけ脱帽。しかし、それは詐欺師の手腕に近いものなのではないかと思うが......。

(文/畑中雄也)

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