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ラブコメ古典のマッシュアップ『高慢と偏見とゾンビ』

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およそ200年も前に書かれた恋愛小説が、時代をめぐりゾンビ映画に生まれ変わる。それだけで、なんて面白そうなんだろうとワクワクする。
「高慢と偏見」はJ・オースティンが1813年に書いたとされる小説で、アメリカでは学校の授業で扱うほど、とにかく有名な作品。イギリスの田舎町に暮らす中流階級家庭の5姉妹を中心に、隣に引っ越してきた上流階級の男ビングリーと姉妹の長女ジェーン。そしてビングリーの知人ダーシーと次女エリザベス、というふた組の男女が「高慢」や「偏見」と葛藤しながらも惹かれあっていく様子を描いている。

今も昔も、映画や小説に影響を与えまくっているこの作品。印象の悪いクラスの男子とケンカしながらも、徐々に惹かれあっていく。もしくは、好きな人を冷たくあしらってしまうツンデレボーイ&ガール。こんな少女漫画あるあるは間違いなく「高慢と偏見」からきたものだ。実は「ブリジット・ジョーンズの日記」も、この小説からのオマージュ(これについては、また取り上げたい)。

そんなラブコメ古典に流行りのゾンビをマッシュアップしたのが『高慢と偏見とゾンビ』である。ベネット家の5人姉妹も健在、ただし、得意のカンフーでゾンビと戦う日々。そこにビングリーが引っ越してきて......。

この作品が面白かった人は、遡って『高慢と偏見』を観てみるのも一興。いろんなバージョンがあるが、2006年キーラ・ナイトレイが演じた『プライドと偏見』が素晴らしいのでおすすめである。

(文/峰典子)

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