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美しすぎる死体を演じた女優に称賛の声多数! 『ジェーン・ドウの解剖』

ジェーン・ドウの解剖 [Blu-ray]
『ジェーン・ドウの解剖 [Blu-ray]』
エミール・ハーシュ,ブライアン・コックス,オフィリア・ラヴィボンド,アンドレ・ウーヴレダル
松竹
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 2016年のアメリカ映画『ジェーン・ドウの解剖』。異色の疑似ドキュメンタリー『トロール・ハンター』で知られるアンドレ・ウーヴレダル監督が手がけたホラーです。本作の舞台は遺体安置所ということで、これまた異色な設定に心躍らされ鑑賞してみました。

 舞台はバージニア州の田舎町。とある一家殺害現場の地下室で、身元不明の女性の変死体が発見されます。その死体の検死を頼まれたのは、地元で遺体安置所と火葬場を運営しているトミーとオースティン親子。早速検死解剖を開始しますが、死斑がないことや、傷一つない美しい状態なのに、手首と足首の骨が折れているなど、これまでの常識では考えられない異常な状態を次々と発見していきます。さらには解剖を続けていく中、さまざまな奇怪現象に襲われ......。

 身元不明女性、通称ジェーン・ドウ。彼女の解剖からさまざまな秘密を暴いていくという異色中の異色である本作。一際目立ったのは、やはり美しすぎる死体、ジェーン・ドウでしょう。演じたのは、モデル兼女優のオルウェン・ケリー。彼女は死体役を演じるためにヨガや瞑想を勉強し、何時間も完璧に眠れるように努力したそう。そんな努力の甲斐あってか彼女の「死んでいる」演技は各方面から称賛を受け、公開当初トロント映画祭では、多くのハリウッド・レポーターが彼女に高評価を与えました。これまでさまざまな女優・俳優が死体役を演じてきたと思いますが、死体役を演じた作品が自身の代表作になるって凄くないですか。まさに偉業!

 そんなオルウェン・ケリー、これからも出演作が次々と出てきそうで、期待が高まりますね! 本作では解剖されちゃってグロいシーンがたくさんありますが、ぜひ期待の新星女優を見たい方はチェックしてみて。

(文/トキエス)

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