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諦めちゃいそうなあなたへ『マダム・イン・ニューヨーク』

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今年こそは! という思いから、年明けには通信講座の申し込みが殺到するのだそうだ。目標を達成できるか否かは、スタートダッシュにかかっているのかもしれない。といっても、時はすでに春に差し掛かっている。お正月に誓ったことが、すでに三日坊主になってしまった人も多いのではないだろうか。

三日坊主、という言葉は寺から生まれた。修行僧というのは早寝早起き、規則正しい生活を送らねばならず、食事も素朴。衝動的に坊主を志した人でも、長続きするのは難しい。僧でも厳しいのだから、常人にはもっと大変なはずである。

映画のなかに、目標になりそうな人を見つけるのはどうだろう。『マダム・イン・ニューヨーク』の主人公シャシは、二人の子どもとビジネスマンの夫サティシュに尽くす、インドの古風な主婦。お菓子を販売するほど料理上手だけど、夫からは趣味程度としか思われていない(むかつく)。彼女の悩みは、家族の中で自分だけ英語ができないこと。夫からはからかわれるし、娘は学校の面談に来ることを恥ずかしがる始末。傷つくシャシ。

そんな彼女が、姉が暮らすNYへ出向くことに。でも、コーヒーさえうまくオーダーできない。落ち込んだ彼女は英会話学校の広告を見て、家族に内緒で通学することを決意する......。

演じるシュルデヴュイはインドの国民的女優だったものの、結婚を機に引退。これが15年ぶりの復帰作。色とりどりのサリーを身にまとう姿は美しく、眼福。一生懸命取り組んでいる人にエールを与えてくれる。

(文/峰典子)

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