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胸糞悪い映画のハズなのに、切なすぎて涙。『グッド・ネイバー』

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 「ゴッドファーザー」シリーズの大御所俳優ジェームズ・カーンがキーパーソンを演じる映画『グッド・ネイバー』。ずっと気になっていたのですが、ネットでは「胸糞悪い映画」として話題になっていたため、2年ほど手が出せずにいました。ジャケットにも「このジジイ、かなりやばい」みたいなことが書いてあるし......。『ドント・ブリーズ』のようなイカれたおじいちゃんのお話なんだろうな、なんて思いつつ鑑賞。ホラーやスリラー的要素を期待していましたが、最後は衝撃すぎて涙しちゃいました。

 クソガキ高校生の二人組イーサンとショーンは、怪奇現象を信じ込ませるための実験として、近所に一人で住むおじいちゃん、グレイニーにドッキリを仕掛けることに。グレイニーが外出している間、二人は家に忍び込み、隠しカメラや様々な仕掛けを設置します。ちなみにグレイニーは、近所ではちょっぴり有名な "気持ち悪い"人。「あのジジイの正体を暴きたい!」。そんなスリルを楽しむために、様々なドッキリを計画し、実行する二人。そして、夜中に扉が開閉するドッキリを仕掛けた日、グレイニーは斧を持ち出し、狂ったかのように扉を叩き壊します。さらにイーサンとショーンは、グレイニーが地下室に長時間こもっていることを知り......。

 「もしかしたら地下室に死体があるんじゃないか」「グレイニー、精神的に病んでるんじゃないか」そんな誰でも予測できるようなことを、バッサリと裏切ってくれた作品。エンドロールのころには「胸糞悪い映画」と話題になるのが理解できたと同時に、切ない結末に涙が止まりませんでした。というか途中くらいから、主人公の高校生二人組に腹が立ってきます。彼らが怪奇現象の仕掛けを実行するのは、決まって夜中。「ちょっと!寝かしてあげてよ!」「ちょ...まじやりすぎて人間性疑うわ」と心の中で二人への軽蔑が止まりませんでした。クソガキの悪ふざけが起こす、壮絶な事件の真相に、あなたも涙が止まらないはず。ハンカチ必須です。

(文/トキエス)

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