夫婦関係のマンネリ解消法が見つかる映画。『40歳からの家族ケーカク』

　年齢を重ねるに連れ、無駄にイライラすることが増えたり、体が火照ったり。そんな悩みを抱える女性も少なくないはず。まさにそんなイライラが募りに募った女性が主人公の映画『40歳からの家族ケーカク』は、女性の感情を「これでもか！」というくらいむき出しにした作品。女性は共感できると同時に、夫婦関係のマンネリ解消法も見つけることができるはず。

　アラフォーの夫婦ピートとデビー。倦怠期を抜け出そうとお互い頑張るものの、なぜか噛み合わず、毎回喧嘩勃発。それぞれの仕事でもトラブルが続き、お金的にも絶体絶命で、さらに愛する娘たちも反抗期に突入。頭を抱える二人ですが、今度はデビーの妊娠が発覚します。

　お互い新鮮さを求めるために、新しいことにチャレンジしたり、健康のために「タバコは吸わない」「カップケーキは食べない」など様々なルールを作っていく二人。しかし、それが余計にお互いを縛り付けてしまいます。顔を合わせるといつも喧嘩。たとえばデビーが関係修復のために誘惑しようと半裸でピートの前に立ちますが、ピートは、「おっぱいが見えていることに気づいてないのでは？」という変な気遣いから、見て見ぬふりをします。そしてデビーは「自分に興味がない」と腹を立て、ピートはそれに頭を抱える‥‥そう、二人の喧嘩はお互いを思うからこそ勃発する喧嘩なのです。

　「自分は今よりいい関係を作りたいだけなのに、なんでこうなるんだろう」と関係修復の仕方に頭を抱える女子は少なくないはず。また、本作のデビーのようにイライラをパートナーにぶつけてしまうこともあるでしょう。しかし、本作の激しくちょっぴり笑える夫婦喧嘩を見れば、少しは自分たちの関係も客観視できるはず。喧嘩ばかりのピートとデビーが関係を修復していく様もかなり勉強になります。今、パートナーと倦怠期中だという方にオススメの一本です。

（文／トキエス）