J・ローレンスの骨太演技でやる気を注入『joy』
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2018年の目標だったことを、無事に達成できたという人はどれくらいいるだろうか。ダイエットに勉強、仕事、片付け、習慣。自己開発系の本がどれだけ書店に並んでも、最後までやり遂げることって、本当に難しい。2019年こそ目標を叶えたいと思う人に見て欲しいのが、この作品である。
2012年の『世界にひとつのプレイブック』、2013年の『アメリカン・ハッスル』に続いて、ジェニファー・ローレンスがデヴィッド・O・ラッセル監督と組んだのが、今回紹介する『Joy』。
舞台は80年代後半のニューヨーク郊外。ジョイ・マンガーノ(J・ローレンス)は、子供の頃からモノづくりが大好きで、現在は二児を抱えるシングルマザー。祖母と母と同居し冴えない日々を送っている。ある日、割れたグラスを掃除していて手を切ったことから、触らずに絞れるモップを思いつく......。
実は、ジョイ・マンガーノは実在の人物。貧乏からアイディアひとつで億万長者なった経緯を描く、感動のサクセス・ストーリーなのである。特許や商品化の苦労など、じっくり丁寧な描写で、ゴールデン・グローブでは主演女優賞を見事受賞(信じられないことに日本未公開)。意地でも諦めないというジョイの不屈の精神力が凄まじく、なんだか喝を入れられた気分になる。
(文/峰典子)