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ホットケーキが繋ぐ父娘の絆『エディー・マーフィーの劇的1週間』

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薄くて何枚でも食べられそうなパンケーキも美味しいけれど、座布団みたいに分厚い日本ならではのホットケーキも捨てがたい。明治時代の中頃には、百貨店の食堂メニューに登場していたというホットケーキ。原材料があらかじめ混ぜてあるミックス粉という商品がアメリカで流行っていることに目をつけた日本の企業が、ホットケーキの素を市場に出したのは昭和6年(1931)のこと。100年近く経った今でもみんな大好きだよね、ホットケーキ。

映画の世界でもやっぱりパンケーキは欠かせない。警官だって悪党だってダイナーのパンケーキが大好き。注文するときには付け合わせにこだわって「卵はふたつ!サニーサイドアップの目玉焼きは少しかため!ソーセージは1本...」なんて風に注文したりして。

「劇的1週間」は、パンケーキが印象に残る映画。優秀な金融プランナーのエヴァン(エディー・マーフィー)は別居中の妻と交代で、6歳の娘オリビアの世話をしている。仕事人間だったエヴァンは、オリビアとどう接すればよいのか分からないが、試行錯誤しながら少しずつ娘と向き合おうとする。最初は家政婦さんに任せたパンケーキも、二人で作り直す。焦げてしまって決して成功とは言えないけれど、それもまた美味しそう。

日本では劇場公開されておらず、DVDスルー扱いなので、作品自体が知られていない。笑って泣ける感動コメディ好きのあなたにオススメしたい、ハートウォーミングな父娘のドラマです。

(文/峰典子)

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