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スペイン版こっくりさんが危険すぎる!『エクリプス』

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 昨年公開されたスペイン映画の中でも、かなり注目を浴びたホラー『エクリプス(原題:Verónica)』。『REC レック』シリーズでスパニッシュホラーを世に知らしめたパコ・プラザ監督が5年ぶりにメガフォンをとった作品ということで、パコファンはかなり待ちわびていたハズ。本作の題材になっているのが、海外版 "こっくりさん" であるウィジャボード(Ouija Board)。これがまたかなり怖くて、直視できない......!!

 父親を亡くし、仕事で多忙の母親の代わりに幼い弟と妹の面倒を見ているベロニカ。思春期の彼女は、母親に自分の話を聞いてもらえずに弱音を吐けない日々を送っていたことから「父親と話したい」と密かに願うようになります。日食の日、ベロニカは友達と地下室でウィジャボードを使って父親の霊を呼び出そうとします。そして月と太陽が重なった瞬間、ウィジャボードは真っ二つに割れ、ベロニカは気を失ってしまうのです。その後、目を覚ましたベロニカのもとに "何者"かが近づき、不可解な出来事が起こり始めます。

 本作は、スペイン史上初、警察が超常現象を認めた未解決事件を題材にしているのだとか。もとの事件は、1992年にマドリードで発生したエスタファニア・グティエレス・ラザロという少女がウィジャボードを使った後に不可解に死亡したというもの。しかも彼女は亡くなる前の6ヶ月間、発作と幻覚に苦しんでしたそうです。彼女の両親は、彼女の死後「家が何者かに取り憑かれてしまった」と証言したそう。

 エンドロール前に実際の事件の写真と思われるものがスクリーンに登場するのですが、その写真からも異様な雰囲気が漂っていて、やっぱり遊び感覚でこっくりさんをやるもんじゃないと実感しました。日本のこっくりさんは10円玉で行いますが、本作ではコップに指に当てて行います。ガラスが割れたら大変......!!! いろんな要素が少しずつ恐怖を掻き立ててくるのも本作の見どころです。ちなみにウィジャボードはAmazonなどでも簡単に手に入れることができます。きっと本作を観たらやりたくなくなるハズですが、興味のある方はぜひ。

(文/トキエス)
 

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