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鈍感男が世界を救う!『我が家のおバカで愛しいアニキ』

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トランスフォーマー
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いつ、人は隠しごとをするのか。定番は、悪いことをしたときの「とりあえず隠しておこう」。たとえば、「食べちゃダメだよ」といわれていたチョコをこっそり食べて黙っておく、とか。でも、そんな対策をとってはいけません。だって隠しごととは、いずれバレてしまうもの。それに、いつバレるかと冷や汗をかいているうちに、ものすごいストレスが溜まってしまいます。でも、状況や相手との関係性を汲んで、気づいたら「隠していた」なんていうのも人間。

本作にも、隠しごとを理由に恋愛がこじれる3姉妹が登場します。長女には浮気男を旦那に持つリズ(エミリー・モーティマー)、次女には大親友のジェレミー(アダム・スコット)を好きと断固して認めない強気のミランダ(エリザベス・バンクス)、それからゾーイ・デシャネルが演じる三女のナタリーもこじらせますが、ここは伏せておきます。

そもそも3人の恋愛がこじれる原因は、3姉妹の兄であるおバカちゃんのネド(ポール・ラッド)。彼女との別れをきっかけに無職で実家に戻ってきた彼は、差し迫られるとうっかり秘密をバラしちゃう厄介者。そのせいで、自身の恋愛における真実を次々と明かされ、問題点に真正面からぶつからざるを得なくなる姉妹たち...。ところがこれを機に、彼女たちは状況を改善しようと動き出します。そして、状況を好転させるきっかけを与えたことで、おしゃべりネドはいつの間にか家族のヒーローに!?

隠しごとは最初からしないほうが身も心も健康でいられますが、してしまったものは早いうちに明かしたほうがいいのかもしれません。チョコが食べたければ、「食べてもいい?」と素直に聞けばいいし、「食べちゃった」と素直に事後報告すればたいていは大丈夫です。結局のところ、相手にほんとうのことを伝えて、問題と向き合うことさえできれば、信頼関係って自然と築けるものなのかも。

と、チョコにおいても、もう少し深刻なことにおいても、素直でいることの大切さが、笑いながら学べた一作でした。

(文/鈴木未来)

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