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相手のやる気を引き出すヒントが満載。『ビリギャル』

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 好調だった『トト姉ちゃん』の後をいくNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』も好視聴率をキープしています。で、さらに来春に予定されている『ひよっこ』では、有村架純さんがヒロインを演じることが決まっており、『あまちゃん』以来の朝ドラ復帰!

 そんな有村さんが金髪女子高生に扮しているのが『ビリギャル』。ベストセラー『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(坪田信貴著)を映画化した、実話に基づいたストーリーです。

 高校2年生の工藤さやか(有村架純)は、中学入学以来全く勉強をせず、成績は学年ビリ。担任(安田顕)にもクズ呼ばわりされる始末ですが、親(吉田羊)の薦めで学習塾に通い始めたことから少しずつ変化が。

 入塾当初のさやかは、金髪、へそ出し、超ミニスカという出で立ち。しかも彼女の知識は小4レベル。聖徳太子を「セイトクタコ」と読み、東西南北も分からない。「さやかが慶應とか超ウケる~!」とか「ここまで謎に満ちた答案は初めてだよ...」と言されていた彼女でしたが見事、慶應大学に合格します。

 その奇跡は、ビリギャルの著者でもある講師の坪田(伊藤淳史)との出会いによるところが大きく、さやかをやる気にさせるのが上手。そう、坪田先生はとてもコミュニケーション上手なんです。

 例えば。日本史の知識を質問しても「何にもわかんない」と言うさやか。しかし、坪田先生が「小学校の時から考えたら何か1個くらい出てくるはずだから、ちょっと考えて」とアドバイスすると、「イイクニ作ろうとかそんなやつ?」と回答!(何も知らなくなかった!) すかさず「15秒前に比べたら1個出てきたじゃん。それだけで成長じゃん」と褒める坪田先生。すると、さやかはさらに「へへーん、あれでしょ。イイクニ作ろう平安京でしょ!」と自慢げに答えます。
 で、だめ押しに「おしい(笑)ほら2つ出てきたじゃん」と、また褒める。以上が坪田先生のテクニック。

 坪田先生の相手をやる気にさせるコミュニケーションのポイントは、ほめ上手、プラス思考、相手に合わせた会話。これ、もちろん、彼氏や旦那をうまく乗せたい時なんかにも有効です。コミュニケーション次第で、人って変わるものなんですね。

(文/森山梓)

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