スマホのビデオ撮影は必ず横で撮る癖をつけておこうと思った。『クローバーフィールド/HAKAISHA』
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最近のスマートフォンは、1200万画素カメラが搭載されているものも多くあり、誰でも気軽に高画質の動画を撮影できるようになりました。そのため、一般人が撮影したさまざまな映像は、バラエティ番組では笑えるハプニング映像、ニュース番組では事件の"決定的瞬間"として、日々紹介されていますよね。そんな一般人が撮影した風の技法で、とんでもないハプニング映像だらけの作品に仕上がっているのが、『クローバーフィールド/HAKAISHA』。
舞台はアメリカ最大の都市、ニューヨーク。日本への転勤が決まったロブは友人たちが開いてくれたパーティーに参加していました。しかし、自分の意中の女性が他の男性とパーティーに参加していたことを知り、かなり落ち込みモード。パーティーの様子を終始撮影していた友人たちが、ロブをなぐさめていると、突如爆発音が鳴り響きます。その爆発音は一度でおさまることなく、ニューヨークは一気にパニック状態に! カメラをまわしたまま、彼らは非難することにします。
都市圏人口が約2000万人を超える人口密度が高い街で突如起こった悲劇を描いた本作。映画を観ているというより、普通の人の記録映像を観ているような感覚になります。そのため、登場人物に感情移入しやすく、無意識に身体に力が入ってしまうシーンだらけ。さらに、ニューヨークを襲う得体の知れない存在は、はっきりとした正体がわからないため、さらに恐怖をかき立てられます。
不謹慎ではありますが、パニックなど危機的状況の一部始終を記録した映像が、こんなにも人を魅了し、興奮させるということを、改めて実感させられます。そして、そんな映像を今ではスマホで誰でも撮ることができます。でも、ひとつ大事なことがあります。カメラをまわす or DIE! そんなすごい状況にスマホカメラで挑む場合、ニュースなどで流れる多くの一般人映像がそうであるように、つい縦向きで撮影しがちです。
やはり、アウトプットを考えると、映像は横でこそ正義。スマホでも、とにかくビデオは横で撮ってこそ、あとからより価値のある映像になる! これ、普段から癖にしておくべきだということも、本作は教えてくれます。
(文/トキエス)