人生を見直すチャンスが訪れることって、意外と奇跡なのかもしれない。『きみがくれた未来』
- 『きみがくれた未来 [DVD]』
- ザック・エフロン,チャーリー・ターハン,アマンダ・クルー,バー・スティアーズ
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アナタは今までに何度自分の人生を見直しましたか? 日々忙しくしている人や変わらない日々を過ごしている人は、劇的な変化がない限り、人生を見直すことってなかなかないですよね。時に自分の人生には見直しが必要。しかもその見直すチャンスが訪れることって意外と奇跡なのかも! そう思わせてくれる作品がザック・エフロン主演の『きみがくれた未来』です。
11歳の弟、サムの面倒をよく見る高校生チャーリーは、ヨットの才能に恵まれ、スポーツ奨学金を得て大学進学することに。しかし卒業式の夜、サムを車に乗せ友達のところへ向かっていたチャーリーは、自動車事故に遭ってしまいます。心肺停止状態だったチャーリーは奇跡的に息を吹き返しますが、サムは帰らぬ人となってしまいます。生前、サムとチャーリーは毎日大砲が鳴る時間帯に野球の練習をするように約束していたのですが、サムの葬式の日、チャーリーはその約束した森へ向かいます。すると、目の前にサムが突如現れます! 再会を喜んだチャーリーは毎日練習を続けることを誓います。それから5年の月日が経ち、サムを埋葬した墓地の管理人として暮らしていたチャーリーは、高校時代のヨットレースのライバルだったテスと再会。そこで、自分の諦めていたヨットレースという夢ともう一度触れ合い、「本当にこのままでいいのか?」と心が揺れ動き出します。
テスと再会したチャーリーは、サムにも相談。そこには「サムを失いたくない」と過去に固執する気持ちと、夢に対する情熱の気持ちの葛藤が描かれています。チャーリーとサムは本当に誰もが羨む仲の良い兄弟。サムとの別れは辛過ぎるけど、彼の前には、自動車事故のときに命を救ってくれた救命士や、亡くなった高校の友達(御存知の通り、チャーリーには幽霊が見えます)などが現れ、語りかけてきます。そうしてさまざまな人に耳を傾けることで、自分が生きている意味、生かされている意味を再確認しようとします。
チャーリーを見ていると、人生を見直すキッカケに出会えるチャンスって、結構奇跡的な確率なのかも......と考えさせられます。もしそんな時期が訪れたら、それはアナタにも奇跡が起こったということかもしれません。
(文/トキエス)