小さなことでクヨクヨしている自分がバカらしくなる(ほど潔く爆死)『ウルヴァリン:SAMURAI』
- 『ウルヴァリン:SAMURAI [DVD]』
- ヒュー・ジャックマン,真田広之,TAO,福島リラ,ジェームズ・マンゴールド
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Facebookのウォールに、誕生日のメッセージが1件しか書かれてなかった! しかも、「おめでとう!」のひと言という超事務的なメッセージだった! 恥ずかしい! 友達いないのバレるがな! いや誰に!? そもそもバレたら困る友達もいなかったぁ! ってなことでクヨクヨしてたバースデー。『ウルヴァリン:SAMURAI』を観たら、すっかり気持ちが楽になりました。
人気シリーズ『X-MEN』の、日本を舞台にしたスピンオフ作品。親日家のヒュー・ジャックマンが、撮影で来日した時に息子と一緒に富士登山をしたことなども話題になりました。しかし、冒頭から「ウルヴァリンさん、そんなところで何してるw」とつっこまずにはいられないアホ展開。なぜか第二次世界大戦中の長崎にいる半裸のウルヴァリン、原爆の爆発から一人の日本兵を体を黒焦げにしながら助けます。
その後も、のどかな農村で薪割りするウルヴァリン、パチンコ屋の店内をダッシュするウルヴァリン、麻酔なしで自分の心臓を手術中なのに周りで日本刀振り回してる人がいて危なくて集中できない(しかも画面から見切れてる)ウルヴァリン、日本人の着物のおばちゃん2人にデッキブラシで無理矢理体を洗われるウルヴァリンなど、様々な面白いウルヴァリンが拝めます。最後の最後までかなりヤバいです。
......もしかしてだけど、つっこんでもらうために作られた作品なのだろうか。華麗すぎる大爆死を目の当たりにしたら、友達がいない恥ずかしさなんて本当にちっぽけに思えてきます。私は、つっこんでもらうために友達がいない。そのぐらいの気持ちで、生きていきたい。
(文/鬱川クリスティーン)