ありのままに生きることの意味を考えた。『アナと雪の女王』
- 『アナと雪の女王 MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]』
- クリステン・ベル,イディナ・メンゼル,ジョシュ・ギャッド,ジョナサン・グロフ,サンティノ・フォンタナ,クリス・バック,ジェニファー・リー,ジョン・ラセター,イディナ・メンゼル,ジェニファー・リー
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2014年も残り3ヶ月をきりました。今年の流行語大賞の候補にレリゴーはあがるのでしょうか。
ロングヒットを記録した本作は、ディズニー史上初のダブルヒロインが主人公。アナとエルサは姉妹ですが、女王エルサには雪と氷の魔力を持つ秘密がありました。
時に人をも傷つけてしまうため、人目をはばかるように暮らすことを強いられてきたエルサでしたが、自身の成人のお祝いのパーティーで、アナと言い合いになったことがきっかけで皆に魔法がバレます。アナの結婚を反対したことから口論になり、エルサは魔法を爆発させてしまったのです。皆から恐れられてしまったエルサは王国から逃げ出し、魔法のせいで王国も夏から冬に。
しかしエルサは『Let It Go』にあるように、「ありのままの姿見せるのよ。ありのままの自分になるの。何も怖くない」と自由を手に入れたことを心から喜び、おしみなく魔法を使います。一方で、開き直ったエルサとは対照的に、王国は氷の国になってしまい、エルサを探しに行ったアナはエルサが魔法で作った怪物に襲われ、魔法が胸に当たるって命まで危うくなる有様......。
ありのままに生きることは素敵なことですが、周りが見えず独りよがりになってもいけないんですね。自分らしく生きるにはやはり、人間みな支え合って生きているということを忘れてはいけないんです。そう教えてくれたのが、エルサが魔法で作った雪だるまオラフです。
アナがエルサの魔法に当たって凍り死にそうになっているところに、暖炉まで連れて行って「アナのためなら溶けてもいいよ」と、顔に似合わずカッコいいことを言ってくるオラフ。というわけでオラフは小さくても、器の大きさを感じさせるキャラクターなのでした。
(文/森山梓)