『きっと、うまくいく』を観て、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の元ネタを知る。
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今回紹介しようと思うのは、通称ボリウッドと呼ばれるインド映画の『きっと、うまくいく』です。恥ずかしながら、はじめてのインド映画でした。そして、結論から言ってしまうと、インド映画なめてました。すみません。
内容はというとエリート工科大学に合格した3人の男たちのはちゃめちゃなコメディ。主役のランチョーは根っからの自由人。詰め込み教育を批判し、学ぶこと本来の楽しさを逐一主張するため、学長には怒られてばかり。そんなランチョーと彼を慕う2人の友達が学生生活の困難を乗り越えていくお話です。
旅行ではインドに行ったことがあるのですが、そのはちゃめちゃぶりに、きっと映画もとっちらかった感じに違いないと先入観入りまくりでした。すみません。でもなんとよく出来た映画だろう。こりゃ凄いと思わざるを得ませんでした。人物もキャラ立ちしている、テンポもよい、ミュージカルシーンも凄く楽しい。で、このミュージカルシーン、独立していきなり踊りだすのではなくて、ちゃんとストーリーに入り込んだミュージカルなんです。
そして、それを観て軽く既視感を覚えていたのですが、ちょっと考えて、あ!これって『ダンサー・イン・ザ・ダーク』じゃん!と膝を打ちました。間にミュージカルを挟むのは、インド映画ではお約束です。ラース・フォン・トリアーもインド映画を観てその着想を得たのかも。(まあ推測ですが)。ということは、インド映画がカンヌを獲る日も近いのかも......。
(文/神田桂一)