もやもやレビュー

『しあわせの雨傘』で先輩たちの気高い美しさに目を見張る。

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 皆さまごきげんよう。今まで堅固な物だと思っていた骨-頭蓋骨のパーツ一つ一つ、歯の一本一本までも、が髄液の中で常にゆらゆらと微細に動いていると聞いて何とも浮足立ってしまう今日この頃です。不思議な心地がいたしませんか。

 さて『しあわせの雨傘』はカトリーヌ・ドヌーヴ主演のフランスの作品です。ホンワカした社長夫人だった彼女が夫が倒れたことをきっかけに、ストが起こっていた社の工場を立て直していくという自立を描いたストーリーです。
 若い頃はひそかにイケメンと(それも複数の!)浮名を流していたところも痛快です。

 劇中、彼女の美しさにハッとすることも多かったため野暮とは思いつつも生年月日を拝見すると1943年生まれ。撮影中はおそらく67歳、現在70歳ということになります。
ふと気になって加賀まり子先輩は・・・と調べると同じ1943年生まれ、吉永小百合先輩1945年生まれ、桃井かおり先輩1951年生まれ・・・。
 美輪明宏様の出演されていた宝島社の広告に「生年月日を捨てましょう」というものがありましたが、まさに皆さま生年月日を捨てて、年齢(にまつわる常識)から自由になっておいでです。美しいです。ちなみに美輪様は1935年生まれ・・・真打登場。カトリーヌ先輩、加賀先輩、吉永先輩、桃井先輩が揃って「美輪先輩チーーーッス!!!」と挨拶する感じです(?)。美輪様・・・!

 カトリーヌ先輩は作中で、夫の経営する会社の再建に一度は成功しますが、夫と娘の企てで失脚。問題をさらに根本から改善すべく政治の世界へと羽ばたいていきます。自立というステージが本当の意味で完了すると、さらに大きなものの為に動きたくなるのが人の性。外見の美しさに、内面の使命感や誇りが加わって先輩たちは眩しいほどにきらめいています。そんなお姿に、自分もできることからやっていこう!とエネルギーをいただいた気持ちです。
*先輩方の生年はすべてWikipediaを元にしています。

(文/小野好美)

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