『ミーン・ガールズ』を見たら、「スクールカースト」の面倒くささを思い出した。
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先日、年賀状のお年玉の当選番号の発表でしたね。年明けイベントとして、私も毎年楽しみにしていたのです。が、今年友達からもらった年賀状の数は、2通でした。
2通! たったの! 当選番号、暗記できるレベル!
年明け早々、我ながら、「うわ、友達いねーな」と暗い気持ちにさせられましたよ。
考えてみれば、年賀状交換するのって、高校時代ぐらいまでなんですよね。だから、学生時代から友達が少ない私は、必然的に年賀状が少ないわけです。ツラい!
そこで今回、自分への戒めを込めて観てみたのが映画『ミーン・ガールズ』。ゴシップガールとして知られるリンジー・ローハンが、サエない女子高生を演じて高校のスクールカーストに挑むというお話です。
日本でもそうですが、アメリカの高校はかなり如実にスクールカーストがわかれているらしく。チアガールや家が金持ちのお嬢様などのイケてるトップ集団はやることなす事、すべてが許され、オタクたちはその最下位に位置し、すべてを否定されるという厳しい世界。
リンジー演じる女子高生は、アフリカ帰りという設定です。アフリカ帰りなので当然全然アメリカの高校生たちと話が合わず、全然友達ができない。ランチの時間も、どこで食べたらいいかわからず、なんと便所飯(この辺りで、自分のサエない高校時代とかを思い出して、苦いものがこみ上げるんですが...)! そんな彼女に声をかけてくれるのが、「ギーク」と呼ばれ、学校中でバカにされている2人の同級生でした。
ただ、そんな彼らを先頭をきってバカにしていたのが、学校内で一番イケてる美人女子3人組の「プラスチックス」。外見がかわいかったリンジーは、親友となったギークな2人に「あいつら調子乗ってて嫌い! なんとか失脚させて!」と頼まれて、そのイケてるガールズグループに入ります。
が、メンバーに入った彼女はそのうち彼女たちのカルチャーに染まっていき、ギークの友達とした約束なんてすっかり忘れて、どんどん「高校の人気者」に(そりゃ、便所飯から、学食の一番いい場所でのおしゃれランチに大出世したら浮かれますよ)。そして、ギーク友達に愛想をつかされてしまうという。
ここまで映画を見て、まず思ったのが「やっぱり高校時代とかの人間関係って、面倒クセエ!」ってことでした。もう、大人になったいま、人間同士の策略とか人気番付とか、本当にどうでもいいです。
ただ、本当の友達とは、ベタベタしたそうした人間関係を超えていくからこそ、生まれていくものだとも思うのです。作中でもいろいろあった末にリンジーとギークたちは仲直りしますが、面倒くさいいざこざがあったからこそ、きっと彼らは一生の友だちになれたんでしょう。私も、大人になってしまったけれど、面倒くさい人間関係があったら、今度こそどんどん飛び込んで行きたい。そして、2014年には年賀状の数を二桁台に増やしたい。これが、今年の目標になりそうです。
(文/ハリ山トゲコ)