希望は戦争。って『地獄の黙示録』を観たら、自分に死亡フラグ立ってた。
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何をやってもうまくいくひとっていますよね。もう、なんなの。僕なんて友達すらいないのに。もう「希望は戦争」ですよ。ということで久しぶりに戦争映画でも観てみました。無理やりですみません。
数ある戦争映画の中から選んだのは『地獄の黙示録』。超名作として名高いですね。そして時間が長く難解とも言われます。観ました、はい。難解でした。
一応ストーリーらしきものはあります。ベトナム戦争のまっただ中、ウィラード大尉(主人公)はカンボジアの山奥で狂ってしまい、現地人を味方に勝手な行動をするカーツ大佐を殺すように軍の上層部から命令されます。そしてふたりは出会い・・・となるのですが、ラストは神話の引用やなんたらで・・・。すみません、私の解釈を述べさせていただきますと、原稿用紙50枚くらいになる、またネタバレにもなりますので割愛させていただきます。
そんなことはどうでもいいんです。僕が腹がたったのは、序盤で出てくるキルゴア中佐ですよ! このキルゴア、無敵なんです! 戦争映画です。バタバタ人が死にます。でもこのキルゴア、行動に緊張感がまったくありません。そして戦地でも趣味のサーフィンのことしか考えてません。それなのに弾ひとつあたりません。それを横目に緊張感のある行動をし、敵に常に気を配る他の兵士たちは容赦なく死にます。最後はナパーム弾でベトコンの基地を焼き払い、「朝のナパームは格別だ」ですよ。この余裕。なんなの。たぶん僕の戦地での行動を予想するにまっさきに死ぬと思います。死亡フラグ立ってます。
戦争にも希望はないことが判明いたしましたので、憲法改正に反対を表明したいと思います。
(文/神田桂一)