もやもやレビュー

『ナルニア国物語 第一章 ライオンと魔女』を観て、叶わない自意識を捨てようと思った。

ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女 [DVD]
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 ジャンル的にはパラレル系ファンタジー。第二次世界大戦下のロンドンがこっち側の世界で、4兄妹が戦火を逃れるべく疎開した屋敷の洋服タンスの向こう側があっち側の世界、ナルニア国です。しかし兄妹が偶然迷い込んだナルニア国は、白い魔女の魔法により100年もの間明けない冬に覆われていました。で、悪い魔女を倒すために彼らが立ち上がります。

 この映画、兄妹の中で自分の居場所がわからなくなっている次男・エドマンドがいいです。リーダーシップを発揮する長男からはいつも説教をくらい、優等生な長女はほぼ空気、そして無邪気な次女が兄妹からかわいがられるなかで、反抗期を迎えやっかいなことになっている次男。くそ、若いってだけでかわいがられるとかどうかしてますよ。いや、実際次女、かわいいですけど。若いというより幼いですけど。というか今、現実の若い者に対してひがんでますけど。それはいいとして、兄妹の中で抑圧を感じている分、ナルニア国で白い魔女に優しくされていい気になり、思ってもみない痛い目に遭うのが次男! でも痛い目に遭ったことで次男は成長し、自分の身の丈を受け容れて大人になっていくのです。
 もう十分痛い目に遭っている私も、そろそろ自分の身の丈を受け容れて楽になろうかしらと。それがいいかしらと。そう思わせてくれる映画です。

(文/鬱川クリスティーン)

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