『ピンポン』を観て卓球部に入れば良かったと思った。
- 『ピンポン [DVD]』
- 窪塚洋介,中村獅童,竹中直人,曽利文彦
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体育のサッカーで本気出して自分勝手なプレイをするサッカー部が嫌いです。でもサッカー部っていうだけで「かっこいい...」とか言っちゃう女子はもっと嫌いです。
小さい頃から卓球大好き。才能に恵まれながらも、高校に入ってからは部活をサボって適当に過ごす「ペコ」と、同じく才能があるのに勝とうとせず、いつも冷めていて笑わないペコの幼馴染「スマイル」のお話。卓球の映画なのにかっちょいいんです!
みなさんは卓球と聞いてどういうイメージを浮かべますか? 浴衣、温泉、地味、眼鏡、ガリガリ、ほぼ帰宅部、モテない、友達が少ない、彼女ができない、なんでだろう、やり直したい、そしてモテたい、神様、お願い。おっと、途中から個人的な話になってしまいました。そんな暗いイメージの卓球を題材にしながら『ピンポン』はビックリするほどかっこいい! ペコ役の窪塚がかっこいのは当たり前! そんなことは知っている! そうじゃなくて音楽やCGがかっこいいんです! 跳ねまわる選手、飛びかうボール、はじける音楽。何だこれ! 卓球がとてもオシャレでカッコよく見える!! こんなことなら迷わず卓球部に入ればよかった! イケてる音楽流しながら熱い汗を流せばよかった! 家に帰ってマリオカートでスピードの限界に挑戦してる場合じゃなかった!! 友情とライバル、熱い戦い、才能と挫折、そして努力。それをオシャレな映画にしてしまったってやつです。
これが素なんじゃないの? と思ってしまうぐらいのぶっ飛んだ窪塚の演技のはまり具合にも注目の映画です。
(文/前髪ナガレ)