もやもやレビュー

『リトル・ダンサー』に感動したら下の階から苦情が来た。

リトル・ダンサー DTSエディション [DVD]
『リトル・ダンサー DTSエディション [DVD]』
ジェイミー・ベル,ジュリー・ウォルターズ,ゲアリー・ルイス,ジェイミー・トラヴェン,スティーヴン・ダルドリー,ジェイミー・ベル
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 田舎の炭鉱町に住む少年ビリー・エリオットはバレエを始める。しかし、当時バレエは男のやることではなく、また父も兄もストライキのまっただ中で、ビリーがのんきにバレエをすることには大反対です。周囲や自分との葛藤に苦しみながらもプロのバレエダンサーを目指してビリーは踊りまくります。

 とにかくビリーがかっこいい! ビリー役のジェイミー・ベルは「イギリス北東部の訛りを持つ、ダンスが得意な少年」という出演条件で約2000人の候補から選出された役者です。彼は映画の中で6歳から始めた見事なダンスを披露しています。もう一度言いますが、とにかくこのビリーがかっこいい!! 周囲の反対や自分の気持ちとの葛藤に耐えられなくなって、ビリーが怒りに身を任せてひたすら踊り狂うシーンがあります。振り付けとか何も関係なくただひたすら体に従うという感じ! 重なるのは、オリエンタルラジオの「武勇伝」です。実はあのネタ、学生時代いじめにあって全然友達ができなかったあっちゃんが、自分の心を解放するために部屋の電気を真っ暗にして踊っていた意味不明なダンスが元になっています。この話をあっちゃんがテレビで披露したときは会場のお客さんがどん引きしていましたが。
 でもやはり全ては情熱!! 衝動ですよ衝動!! ビリーの踊りに感動した筆者はなんだか居ても立ってもいられなくなって、とりあえず衝動のままに踊り狂ってみました!! そしたら10秒ぐらいで下の階から「ドン!」という無言の苦情がきたのですぐやめました! ビリーにはなれない! 世知辛い世の中だぜ!
 自分の衝動に従って突っ走りたくなる素晴らしい映画です! 

(文/前髪ナガレ)

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