大粒のブルーベリーを実らせるには

撮影:成清徹也
せっかくブルーベリーを育てるなら、大粒に実らせてたっぷり味わいたいもの。千葉大学 環境健康フィールド科学センターの三輪正幸(みわ・まさゆき)さんが「できるだけ大粒に育てること」に的を絞って、栽培のポイントをご紹介します。鉢植えで大粒に育てるためには、ある程度大きい苗木が望ましいので7〜10号鉢の実つき苗を買って収穫するところからスタートしましょう。

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■栽培の基本と大粒ポイントを押さえて

食べごたえのある大粒の果実に育てるためには、ポイントがいくつかあります。まずは、大粒に育つ可能性がある品種を選ぶこと。育て方によっては1粒が五百円玉ほどのサイズになる品種もあります。次に、活力ある木へと成長させる必要があります。これには、置き場や水やり、施肥などといったさまざまな管理作業を組み合わせることが重要ですが、鉢植えの場合は植え替えが特に重要で、しかも見過ごされがちな作業といえます。また、剪定によって木を若く保つと同時に、花芽を間引くことで果実のなりすぎを防ぐことも、大粒の果実を収穫するための重要なポイントです。
そして、忘れてはいけないのが、ブルーベリー栽培の基本。酸性で水もちのよい土を好むので、専用の培養土を使用するのがおすすめです。夏に水切れを起こすと木が弱るので注意を。苗木1本(1品種)で育てると実つきが悪くなる傾向にあるので、なるべく異なる2品種以上を入手して育てましょう。

■鉢植えで大粒に育てるポイント

1 大粒品種を選ぶ
大粒になりやすい品種を選ぶことが最初のポイント。
 
2 植え替える
植え替えることで新しい根が多く発生し、木の生育がよくなる。
3 剪定する
枝を切って木を若く保つ。花芽を間引いて養分ロスを防ぐ。
■『NHK趣味の園芸』2017年7月号より

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