目指せスポーツカー! 熱トレでぐんぐん燃やせる体を手に入れよう

イラスト:前田はんきち
「ちょっと食べただけで太る」とか「ダイエットしても効果が出ない」と感じることはありませんか? 「そんなお悩みの根底にあるのが、体の熱産生の低下です」と指摘するのは、整形外科医、医学博士、スポーツドクターの中村格子(なかむら・かくこ)さんです。

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熱産生とは、人間が持っている、自分で熱(エネルギー)をつくり出す機能のこと。熱産生の働きが高く代謝のいい体なら、摂取したエネルギーや体脂肪をしっかり燃やせます。逆に、熱産生の低い体では効率よく燃やせません。そのため、余ったエネルギーは体脂肪としてため込まれ、太りやすい体になっていきます。
「熱トレ」とは、熱産生を高めるトレーニングのこと。トレーニングというと、「運動」と考えがちですが、「熱トレ」は、運動と食事の両面からアプローチします。
車に例えてご説明しましょう。20代のころの代謝のいい体は、馬力のある大きなエンジンを搭載したスポーツカーのようなもの。ガソリンをどんどん燃やし、大きなパワーをつくってすいすい走れます。ところが年齢を重ねると、エンジンは次第に小さくなり、パワーのない小型車に。このまま放っておけば燃焼効率はさらに低下し、ちゃんと走れなくなります。
エンジンが回りにくくなった車を走れる車にするためには、メンテナンスを施してエンジンを動かし、ガソリンやオイルを補給することが必要。それこそが「熱トレ」なのです。運動で筋肉をつけることによって“エンジン”をパワーアップし、バランスのいい食事によって、燃料である“ガソリン” やエンジンを円滑に回す“オイル”などをチャージ。トータルで、熱産生の高い体づくりを目指します。
代謝の低下を実感している方も、「もう年だから」とあきらめることはありません。「熱トレ」を行えば、代謝が上がり、燃焼効率のいい太りにくい体に。さらに、疲れにくく、元気に動ける若々しい体になれるでしょう。

■スポーツカーのようなぐんぐん燃やせる体を目指そう!

「熱トレ」とは、熱産生を高め代謝のいい体をつくること。「熱トレ」を行えば、大きなエンジンを載せたスポーツカーのようにたくさんのエネルギーを燃やして、アクティブに、元気に動ける若々しい体に近づけます。
熱産生の高い体はスポーツカー
熱産生の高い体は、大きなエンジンでたくさんのエネルギーを燃やして走るスポーツカー。摂取したエネルギーをどんどん燃やし、元気に動けるうえ、脂肪もしっかり燃焼できて太りにくい!
燃料である食事は車のガソリン
車が走るには、燃料であるガソリンや、エネルギーを生み出す回路を円滑に回すオイルなどが必要。「熱トレ」では、代謝サイクルに合わせた食べ方で、代謝アップを図る。
燃焼を担う筋肉は車のエンジン
体で最もたくさんエネルギーを燃やす筋肉は、車のエンジンにあたる存在。筋肉量を増やすことは、馬力のあるエンジンを手に入れることと同じで、「熱トレ」に最も重要な要素。
■『NHKまる得マガジン “熱トレ”で健康的にシェイプアップ!』より

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