直木賞候補作『破門』 大人気ハードボイルド作品で受賞なるか?

破門 (単行本)
『破門 (単行本)』
黒川 博行
KADOKAWA/角川書店
1,836円(税込)
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 ついに本日、芥川・直木賞の選考会が東京・築地の新喜楽で開催されます。

 過去5回も直木賞候補に選ばれた小説家の黒川博行さんは、今回、黒川作品の中でも人気の高い、疫病神シリーズ第5弾の『破門』で候補にエントリーされています。文芸評論家の中辻理夫さんやミステリー評論家の千街晶之さんらが賞賛している本作で、"六度目の正直"となるか、注目したいところです。

 本作の主人公は、同シリーズでお馴染みのヤクザの桑原と自称経営コンサルタントの二宮。桑原はある日、自らが所属する広域暴力団傘下の大阪の小さなヤクザである「嶋田組」の組長から「映画製作のために3千万円出資するからコケないように製作に噛んで協力しろ」と指令を受けます。その映画のストーリーには、北朝鮮の内情が関わっており、過去に2度、渡航歴のある二宮に白羽の矢がたったというわけです。

 しかし、映画の製作も大詰めというところで映画プロデューサーが金を持ち逃げしてしまいます。「嶋田組」の威信と出資金の回収のために桑原は映画プロデューサーを捕まえるため関西、香港、マカオを奔走しますが、映画プロデューサーの裏には「滝沢組」というとてつもなく巨大な組織がおり、様々な妨害が待ち受けています。

 巨額の資金をめぐる争いはやがて「嶋田組」と「滝沢組」との抗争にまで拡がってしまい、桑原も生死をかけた大勝負に出ることに......。本作も、息をもつかせないドタバタ痛快ヤクザ物語となっていますが、迫力のある大阪弁の台詞回しは相変わらず絶好調。ヤクザ同士の、丁々発止の罵り合い、どつき合いはスリル満点です。

 さて、直木賞の選考会は本日17時から東京・築地の新喜楽で開催されます。ニコニコ生放送では、18時から「第151回芥川龍之介賞・直木三十五賞発表の瞬間と受賞者記者会見」と題して生番組を配信していいます。

 はたして今年はどの作品が受賞するのでしょうか? 

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