日本最古の歴史書『古事記』は婚活の指南書だった?

わたしの古事記  「浅野温子 よみ語り」に秘めた想い
『わたしの古事記 「浅野温子 よみ語り」に秘めた想い』
浅野 温子
PHP研究所
1,404円(税込)
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 時に、男女の愛情はもつれたり、取り返しがつかないことになったりすることも...。親に反対されて駆け落ちするカップル。度重なる夫の浮気に嫉妬し、苦しむ妻。ドロドロの離婚劇を展開する夫婦。これ、昼ドラの世界かと思いきや、日本最古の歴史書『古事記』に描かれている恋愛模様なのです。

 10代の頃から映画やテレビドラマで活躍している浅野温子さんは、舞台の世界に魅せられ、10年前からは古事記を題材にオリジナル脚本化した「一人語り」の舞台に立っています。浅野温子さん初の著書『わたしの古事記』では、古事記の世界をわかりやすく説明するとともに、浅野さんが日頃感じている恋愛観や結婚観、女性の生き方などについても言及しています。

 たとえば、オオクニヌシとスサノオの娘・スセリヒメの恋愛は、一目惚れ。古事記の中の男女は多くが、出会ってすぐに「契り合う」というパターンを踏んでいるそうですが、これは、男女が体の関係を持つことは、そのまま結婚を意味するから。浅野さんは"一目惚れ婚"の二人を早とちりの「うっかりさん」と表しますが、「結婚するには、この『うっかり要素』が案外大事なのかもしれないと思うんです」と言います。

 そして、「時間より直感で結婚は決まる」から、こんな能力を鍛えておくべきとも。

 「現代人は頭でっかちになってしまっていて、動物的な勘とか直感力とか本能とかが薄まっている気がしますね。『絶対ここを外しちゃダメ!』みたいなチャンスを、スルッと見逃しているところがあるんじゃないかな。人間のそういう能力って意外に侮れませんから、せっせと磨いたほうがいいと思います」
まさか古事記から、婚活の心構えをレクチャーしてもらえるとは。成立してから1300年もたつ歴史書に私たちが学べることは、もっとたくさんありそうです。

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