雑誌のバックナンバーを1号100円で販売-デジタル配信サービスの「Zinio」
雑誌コンテンツのデジタル配信サービス「Zinio」は、国内サービス開始から1周年を記念し、8つの雑誌のバックナンバーを1号100円で購入できるキャンペーンを開始した。
キャンペーンの対象となるのは『Men's EX』『VOGUE JAPAN』『CREA Traveller』『ケトル』『GQ JAPAN』『週刊東洋経済』『flick!』『WORLD SOCCER DIGEST』の8誌。バックナンバーのほか、割り引き価格で定期購読することもできる。
「Zinio」は世界29の国と地域で展開する電子雑誌サービスで、1つのアカウントでさまざまなデジタル機器から楽しめるのが特長。コンテンツは雑誌のみに特化しており、小説やコミックなどは扱わない。中でも海外の雑誌に強く、約4000タイトルのうち国内の雑誌は約150タイトルとなっている。
こうした特性は、出版社にとって海外で販売する場が広がるというメリットがある。また、海外向けに販売する場合、郵送よりも割安で発売日に入手できることから、日本での売価より高くても売れるのだという。
「Zinio」日本事業開発デスク・日本事業開発代表の西澤繁彦氏は、こうした電子雑誌の性質を踏まえて「雑誌にフォーカスしたほうがビジネスも成り立つし、ユーザーにも使いやすいものになる」と話す。実際に、海外だけに販売している日本の雑誌や「Zinio」における販売数の半分が海外という雑誌もある。海外では、インタビュー時に撮影した映像を電子版に載せるなどし、電子雑誌向けに作り上げた雑誌なども多数登場しており、"電子雑誌"という分野が徐々に存在感を強めつつある。
8つの雑誌のバックナンバーを1号100円で購入できるキャンペーンは1月20日まで。
キャンペーン期間中は、東京・恵比寿のカフェ「Time Out Caf & Diner」に「Zinio」ブースが設置され、タブレットにより実際の雑誌コンテンツを自由に閲覧できる。さらに、12月12日には同店で「雑誌のミライ」をテーマにしたトークライブを開催。その模様はUSTREAMで配信される予定だ。
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