銭湯に富士山が描かれる文化はいつ始まった?

東京の銭湯でよく見られる。富士山のペンキ絵。広まっていったのでしょうか、いつどこで始まり、広まっていったのでしょうか。

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銭湯の背景画が初めて描かれたのは東京・神田の「キカイ湯」で、1912(大正元)年のことだったといわれます。店主が子どもに喜んでもらおうと、画家に富士山のペンキ絵を依頼したところ評判を呼び、やがて東京中に広まったそう。当時の銭湯には地域の商店の広告が掲げられており、ペンキ絵には、その広告に人の目を集めるという役割もあったようです。なぜ富士山かについては諸説ありますが、その1つはやはり「富士山を好きな人が多いから」。ペンキ絵師の田中みずきさんによれば、今でも「近景に地元の名物を、遠景に富士山を描いてほしい」というリクエストは多いそうです。ちなみに、富士山モチーフもペンキ絵も、東京をはじめとする関東圏の文化。他の地方では、東京ほどは見られません。
■『NHK趣味どきっ!銭湯 ボクが見つけた至福の空間』より

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銭湯: ボクが見つけた至福の空間 (NHK趣味どきっ!)
『銭湯: ボクが見つけた至福の空間 (NHK趣味どきっ!)』
近藤 和幸,今井 健太郎,今田 耕太郎,早坂 信哉,鄭 忠和,上岡 洋晴
NHK出版
1,210円(税込)
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