アウトドア歴40年以上の著者が伝授する「キャンプで役立つTIPS集」
- 『キャンプ雑学大全 2020 実用版』
- 牛田 浩一
- 三才ブックス
- 1,210円(税込)
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すっかりブームと言っても過言ではない「キャンプ」。キャンプをテーマにした漫画やテレビドラマが人気を博したり、芸人さんやタレントさんがキャンプ好きを公言したり。そうした様子を見て、今年こそキャンプデビューしたいと心に誓っている皆さんも多いのではないでしょうか。また、すでにある程度キャンプ慣れしている人は、よりさまざまな場所へ出かけてみたいとうずうずしているところかもしれません。
そんなキャンプに興味を持つすべての皆さんの役に立つのが『キャンプ雑学大全 2020 実用版』。アウトドア歴40年以上という著者の牛田浩一さんが、これまでに培ってきたリアルな知恵の数々をわかりやすく伝授してくれる一冊です。
INDEXを見てみると、【準備編】【設営編】【実践編】【心得編】、さらにその後に【基礎の基礎編】となっており、本書を読めばキャンプに関する知識を一通り得られるでしょう。全部で168個のキャンプ雑学が掲載されており、"はじめてのキャンプは近場から始めるのが理想""キャンプの始めたては普段着の延長でもOK"といったキホンのキから載っていて、初心者でも安心です。
また、"ホットサンドメーカーは小さなフライパンと思え""簡易でも防寒効果は抜群 新聞紙+ラップ=腹巻き"など、キャンプ経験者にとってもプラスアルファで参考になる情報も。それぞれのキャンプレベルに合ったハックを身に着けられることと思います。
このほか、アウトドアといえば自然災害やケガ、トラブルなどもつきものですが、"太い枝やペグが刺さったら絶対に抜かずに医療機関へ""川の中州でのサイト設営は大事故につながる可能性あり"といった雑学も紹介されており、困ったときの「お悩み解決本」として使うこともできそうです。
文章が無駄に長くないのも本書の魅力。1ページに載っているのは、格言形式の言葉とそれに対する簡潔な解説文。より詳しく知りたい人には、ページの下のほうに「チョイ足し知識」として著者のコメントが用意されているというスタイルです。手描きのイラストもところどころに挟まれており、これもシンプルなタッチで情報がすっと入ってきます。
このほか面白いのが、途中に挟まれている「牛田のなんでもNo.1×80Answers」というコーナー。「荷積みに適したクルマNo.1は?」「持っていきたい万能調味料No.1は?」「最適なキャンプ人数No.1は?」といった質問に対して、著者が回答しています。「さすがキャンプのプロ!」な回答の数々は、目からウロコであるとともに今後の参考にしたくなること請け合いです。
このように、読むだけでキャンプ経験値を上げてくれそうな本書。キャンパーの必読本として、皆さんの手元に置いてみてはいかがでしょうか?