ベランダで球根栽培 たくさん咲かせるには?
- チューリップとパンジーの寄せ植え。チューリップが発芽するまで、パンジーの状態で水切れを判断できる。撮影:牧 稔人
ベランダで球根の花をきれいに咲かせる鉢ならではの栽培の基本を、造園家の田中哲(たなか・あきら)さんが指南します。
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鉢植えの球根を、必ず咲かせるために知っておきたい3つのポイントを紹介します。これさえ実践すれば、来年は花いっぱいのベランダに!
■1 初めの球根選びが肝心
秋植え球根は、お彼岸ごろから12月ごろまで販売され、球根の保存状態はまちまちです。乾燥したものや傷のあるもの、カビ(フザリウム)や害虫に食害されたものなども店頭で見かける場合があります。こうした球根を植えても、発芽せずに終わります。がっかりしないためにも、見た目もきれいで、ずっしりと重くよく太った球根を選びましょう。さらに、球根用の殺菌剤につけてから植えると失敗が減ります。
■2 植えつけは楽しみ方に合わせて
球根には、翌年開花するための栄養が蓄えられています。水耕栽培もできる種類が多いように、水さえあれば、途中で乾かさないかぎり開花が保証されています。
そのため、植えつけの深さ、間隔、鉢の大きさを、楽しみ方によってアレンジできるのも、球根栽培のおもしろさです。一年草扱いで毎年更新するなら、小さめの鉢に詰め気味に植えるとたくさん花を楽しめます。植えっぱなしで数年間楽しむなら、大きめの鉢に球根ごとの適切な深さと間隔で植えつけると根が十分に張り、ゆったりと生育して、分球する余地も残ります。
■3 花が咲かない主な原因は水切れ
球根は種類によって、来年の春先まで3〜4か月も芽が出てこない場合があります。しかし、その間も球根は水分を求めて、地中にどんどん根を張っています。
芽が出ないで終わる原因は、球根選びも重要ですが、冬の間水やりを忘れて、球根を乾かしてしまったことも考えられます。完全に枯死しないまでも花芽がダメージを受け葉しか出ないで終わるケースはよくあります。水やりを忘れない策として、パンジーなどと寄せ植えにするのも一案です。
※テキストでは方角別に最適な栽培場所を、図入りで詳しく解説しています。
■『NHK趣味の園芸』2019年10月号より
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鉢植えの球根を、必ず咲かせるために知っておきたい3つのポイントを紹介します。これさえ実践すれば、来年は花いっぱいのベランダに!
■1 初めの球根選びが肝心
秋植え球根は、お彼岸ごろから12月ごろまで販売され、球根の保存状態はまちまちです。乾燥したものや傷のあるもの、カビ(フザリウム)や害虫に食害されたものなども店頭で見かける場合があります。こうした球根を植えても、発芽せずに終わります。がっかりしないためにも、見た目もきれいで、ずっしりと重くよく太った球根を選びましょう。さらに、球根用の殺菌剤につけてから植えると失敗が減ります。
■2 植えつけは楽しみ方に合わせて
球根には、翌年開花するための栄養が蓄えられています。水耕栽培もできる種類が多いように、水さえあれば、途中で乾かさないかぎり開花が保証されています。
そのため、植えつけの深さ、間隔、鉢の大きさを、楽しみ方によってアレンジできるのも、球根栽培のおもしろさです。一年草扱いで毎年更新するなら、小さめの鉢に詰め気味に植えるとたくさん花を楽しめます。植えっぱなしで数年間楽しむなら、大きめの鉢に球根ごとの適切な深さと間隔で植えつけると根が十分に張り、ゆったりと生育して、分球する余地も残ります。
■3 花が咲かない主な原因は水切れ
球根は種類によって、来年の春先まで3〜4か月も芽が出てこない場合があります。しかし、その間も球根は水分を求めて、地中にどんどん根を張っています。
芽が出ないで終わる原因は、球根選びも重要ですが、冬の間水やりを忘れて、球根を乾かしてしまったことも考えられます。完全に枯死しないまでも花芽がダメージを受け葉しか出ないで終わるケースはよくあります。水やりを忘れない策として、パンジーなどと寄せ植えにするのも一案です。
※テキストでは方角別に最適な栽培場所を、図入りで詳しく解説しています。
■『NHK趣味の園芸』2019年10月号より
- 『NHKテキスト趣味の園芸 2019年 10 月号 [雑誌]』
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