この秋絶対植えたい! 球根ベスト3

アリウム・ギガンチウム。5月下旬〜6月上旬に開花。大型種の定番で、直径10〜18cmのボール状につく花は圧倒的な存在感。切り花にしても楽しめる。撮影:福田稔
球根栽培歴65年の園芸研究家、小森谷 慧(こもりや・さとし)さんが選ぶこの秋イチ押しの秋植え球根をご紹介します。

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■丈夫で育てやすく種類も豊富

11月は、秋植え球根の植えつけ適期。いつもと違う球根にチャレンジしたい人、初めて球根を育てる人におすすめのベスト3は、アリウム、ヒアシンス、スイセン。
いずれもおなじみの秋植え球根ですが、根強い人気の定番品種に加え、より豪華な花形、鮮やかな花色を求めて進化した最新品種から、野趣あふれる原種系、原種まで幅広い種類がそろい、選ぶ楽しみが味わえます。
また、丈夫で育てやすく、庭に植えっぱなしにして毎年楽しめる点も、おすすめする理由の一つ。一度植えつければ、早春の芽出し、春から初夏の花、花後の葉姿、夏の休眠と、自然のサイクルを毎年演出してくれます。
お気に入りの1球を見つけて、さっそく球根を植えてみましょう。

■アリウム

ニンニクやネギの仲間。ネギ坊主に似た花姿と存在感は、初夏の花壇の主役にも。花茎が長い切り花でも人気の大型種から、花茎の短い小型種まで品種が豊富。水はけのよい庭なら植えっぱなしで楽しめる。



■ヒアシンス

暑さに強く寒さにも強い。豊富な花色と強い香りが魅力。ダッチヒアシンスは球根が分球しにくい。フェスティバルシリーズは丈夫で分球しやすく自然にふえる。原種のローマンヒアシンスは貴重な存在。



■スイセン

ニホンズイセンをはじめ、秋植え球根の定番。丈夫で育てやすく、初心者にもおすすめ。種類が多く、豪華な八重咲きや、カップがピンク色の品種も人気。個性的な原種系にもチャレンジしてみよう。


※それぞれの育て方はテキストに掲載しています。
■『NHK趣味の園芸』2019年10月号より

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