シングルオリジン茶って何?

日本には100種類以上の品種があるシングルオリジン。左からやぶきた、蒼風(そうふう)、香駿(こうしゅん)。撮影:本多康司
煎茶には大きく分けると“ブレンド”のお茶と、“シングルオリジン”のお茶の、2タイプがあります。ここでは、お茶の個性をさまざまに楽しめる、“シングルオリジン”に注目。スウェーデン生まれの日本茶インストラクター、ブレケル・オスカルさんに、その特徴をうかがいました。

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煎茶の多くは、いくつかの茶園の茶葉を混ぜたり、品種をブレンドし、さまざまな茶葉のよさを集めた“ブレンド茶”として市販されています。味が安定し、いつでも同じようにおいしいお茶が飲めるのは、このブレンド茶の存在があってこそでしょう。
一方で、“シングルオリジン”の煎茶もあります。シングルオリジン茶とは、単一品種、単一農園で作られた「品種茶」のこと。味の個性が出やすく、とくに香りの違いを楽しむことができます。

■Q シングルオリジンのお茶はどこで買えるの?

A インターネット販売はもちろん、最近大都市を中心に増えているお茶のセレクトショップや日本茶カフェなどでも入手が可能です。そのほかにも、お茶の名産地近くの道の駅などでも取り扱っていることがあるので、旅のついでに立ち寄ってみるのもいいでしょう。

■Q シングルオリジンのお茶の見分け方は?

A 一般には、パッケージ(裏側もチェック)に、品種名、単一農園名や作った人の名前などがあれば、シングルオリジンのお茶です。パッケージに「シングルオリジン」と明記されている場合もあります。品種名が書いてあってもブレンド茶のことも多いので、「シングルオリジン」「単一品種・単一農園」などの情報を目安にするとよいでしょう。お店で買う場合には、店の人に聞くこともおすすめです。
※シングルオリジンのお茶を手に入れたら、テキストに掲載している煎茶の基本のいれ方で味わってみてください。
■『NHKまる得マガジン おいしさ再発見! 魅惑の日本茶 』より

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