コチョウランは温度で育てる──覚えておきたい3つの温度と生育適温

育てやすい小型サイズのミニコチョウラン。左からオレンジ・マジック、キャロライン、ゴールドベイビー。撮影:NP-田中雅也 
コチョウランは温度に敏感な植物。生育サイクルを左右する温度のポイントを園芸研究家・富山昌克さんに聞きました。

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■18℃ 順調に成長する最低温度

最低温度を18℃以上に保つことができれば、年間を通して順調に成長します。同時に、花芽ができる最適な温度でもあります。9月以降も18℃以上を保つことができれば、12月には花茎がグングン伸び、1月には開花します。

■15℃ 成長が止まらない最低温度

11月以降は花茎伸長期。この時期に最低温度を15℃以上に保つことができれば、ゆっくりですが花茎が伸び、2〜4月に花が咲きます。マンションなど気密性の高い住宅環境なら冬も15℃程度に保てるところが多いでしょう。

■7℃ 生存が危うい危機的温度

7℃以下になると、確実にコチョウランは具合が悪くなります。根の先端の細胞分裂ができなくなり、活動が完全に停止してしまいます。どうしても7℃以下になる場合には、水やりをストップして、対応しましょう。

■15〜30℃で無理なく管理しよう

人が快適に生活できる現在の住宅環境であれば、それほど無理なくコチョウランを育てられます。ただし夜間の窓辺やサンルームは、温度が下がるので、最高最低温度計を用いて正確な温度帯を確認しましょう。
■『趣味の園芸』2017年12月号より

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