小林カツ代さんが語る料理の"必勝アイテム"とは?

小林カツ代のお料理入門 (文春新書 1014)
『小林カツ代のお料理入門 (文春新書 1014)』
小林 カツ代
文藝春秋
994円(税込)
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 ささっと手軽に作れて、なおかつ美味しい。そんな料理の作り方やコツは誰しもが知りたいところ。

 そんなとき、ぜひ参考にしたいのが『小林カツ代のお料理入門』。2013年に他界した料理研究家・小林カツ代さんによる『実践 料理のへそ! 』(03年11月刊行)に、新たに料理写真とレシピが加わり、再構成された1冊です。

「1個20円の卵がいかにうなってしまうほどの味をつくり出せるか、そんな味のカギを握るところにポイントを置いて」いるという本書では、オムライス、玉子焼き、魚料理に肉料理と、様々な料理を作るうえでのそれぞれのポイントが、小林カツ代さんのユーモア溢れる文章と、写真、レシピによってわかりやすく紹介されていきます。

 また本書は、料理初心者にも最適。いざ料理を作ろうとしたとき、揃えておきたい調味料や道具についても詳しく教えてくれます。

 小林カツ代さんが、何がなんでもなくてはならない調味料としてあげるのは、塩、砂糖、醤油、薄口醤油、みりん、日本酒、サラダ油、米酢、胡椒、片栗粉。さらに辛子、七味唐辛子、胡麻油、そして練り胡麻もあると便利。練り胡麻は、入れると何でも美味しくなり、そのうえ栄養もある"必勝アイテム"だといいます。そんな練り胡麻を使ったレシピには、鯛茶漬けも。

 鯛のお刺身を買ってきたならば、

「まず、刺身を薄口醤油で和えます。普通にシャッとかける。ただし、薄口醤油はしょっぱいです。普通の濃口醤油小さじ3と薄口醤油小さじ2が同じぐらいの塩辛さなので、その辺を頭においてかけます。で、ザッと混ぜる」(本書より)

 そして練り胡麻の登場。

「次に市販の練り胡麻、大さじ1よりやや少なめを入れて、混ぜる。固ければ水をごく少し加える。刺身を混ぜるときに、ひと切れずつのお姿が見えにくくなるように、練り胡麻がかぶさって欲しい。練り胡麻コーティング状態ですね。ちょっと舐めてみて、ん、ちょっと辛かったかな、がポイントです。ここでちょうどいいと美味しくありません」(本書より)

 これをご飯にそのままのせて食べてもよし、熱い煎茶をかけて食べてもまた美味しいとのこと。エッセイとしてだけでも楽しめてしまいそうな本書ですが、上記の調味料を揃えたならば、早速実践し、思わずうなってしまう味を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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