ジョン・ウォーターズ流ハリウッドへの反逆『セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ』
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つけ髭がトレードマークで、過激で挑発的な作品を数多く世に送り出してきたジョン・ウォーターズ。そんな彼が映画業界への怒りをぶつけた一本が『セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ』です。Rotten Tomatoesでは批評家スコア52%、オーディエンススコア67%と賛否両論。内容は、若き狂気の監督とその仲間たちがハリウッド女優を拉致し、無理やり映画に出演させるという型破りなストーリーです。
ヒロインはハリウッド女優ハニー・ウィットロック(メラニー・グリフィス)。アシスタントに理不尽な要求を押し付け、リムジンの色が気に入らないと追い返すなど、典型的な"わがまま女優"。そんな彼女は、主演作のプレミア上映会で、映画監督セシル・B・ディメンテッド(スティーブン・ドーフ)率いる映画テロリスト集団に拉致されてしまいます。彼らの標的には、ハニーの新作を製作したメリーランド映画委員会や大物プロデューサー、そしてボルチモアで撮影中の『フォレスト・ガンプ2』など。ハリウッド映画のシステムに意義を唱える彼らは、なんと予算ゼロでインディーズ映画のゲリラ撮影を敢行します。
物語やセリフは、正直深いものでは全くなく、俳優たちが笑いをこらえているのが時折わかってしまうのが本作のいいところ。原題の"Cecil B. Demented"は、ウォーターズがかつて評論家にそう呼ばれたことに由来し、映画界の巨匠セシル・B・デミルの名前をもじったもの。Dementedには「精神錯乱」「狂気」といった意味が込められています。ストーリー的に、何か心に残るものがあるというわけではありませんが、ジョン・ウォーターズが映画製作そのもののプロセスを楽しんでいるように感じ取れる陽気な一本でした。
(文/トキエス)

